医療業界にとって、非常に厳しいニュースが届きました。2025年上半期の医療機関の倒産件数が35件となり、昨年を上回り過去最悪の数字を記録してしまったのです。
内訳を見ると、「病院」が9件、「診療所」が12件、「歯科医院」が14件。このままの状況が続けば、年間でも過去最多を更新するのは避けられない見込みです。なぜ、これほどまでに多くの医療機関が苦境に立たされているのでしょうか。
その背景には、大きく分けて3つの課題があると考えられます。
倒産増加の3つの課題
コストの高騰
医療機器やスタッフの人件費、光熱費は上がり続けているにも関わらず、診療報酬がそれに追いつかず、経営困難に陥っていることが最も大きい要因として挙げられます。
継承問題
特に地域のクリニックでは、院長先生の高齢化により、医院を畳まざるを得ないケースが増えています。
建物の老朽化
病院の建物は建て替えが必要でも、莫大な建築費を前に断念せざるを得ず、倒産・廃業に追い込まれるケースが多発しているようです。
こうした困難な状況を乗り越えるために、私たちにできることは何でしょうか。
今後の対策
IT化による効率アップ
まずは「IT化による効率アップ」が挙げられます。電子カルテやクラウドシステムなどを活用して業務の無駄をなくし、経費削減と収益向上を目指すアプローチです。
経営そのものを見直す
そしてもう一つは、「経営そのものを見直す」ことです。自由診療を組み合わせたり、専門家と一緒に支出や事業承継の計画を練り直したりと、経営の舵取りを根本から変えていく視点が大切になります。
おわりに
これからの時代に新たに開業されるドクターの皆様は、大きな不安を抱えていらっしゃることでしょう。しかし、ドクター建築ラボ@IBARAKIはこの厳しい時代に立ち向かう皆様の挑戦を、心から、そして全力で応援したいと考えています。
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